第六番札所 護國山 久渡寺(ごこくさん くどじ)

久渡寺は、弘前市の南方8kmの久渡寺山中腹に位置し、津軽平野を一望できる風光明美な地で、真言宗津軽五山の一つに数えられている。また津軽三十三カ所観音霊場の第一番札所でもある。

本尊は聖観世音菩薩(ぼさつ)。かつては大鰐町の阿闍羅(あじやら)山中にあって興福寺と称していたが、その後荒廃し、渡来した唐僧・圓智によつて建久二年(一一九一)、当時小沢山と称していた現在地へ移遷され、小沢山救度寺と改められた。
以後明応年間(一四九二~一五〇一)に日知が中興し、道圓、寛照が継承して、慶長年間(一五九六~一六一五)寛海によつて再興され、津軽為信は寺領白石を寄進している。
寺名も護国山観音院と改めた。二代藩主・津軽信牧は、祈願所として久渡寺に改称している。

本堂には十一面観音をはじめ、虚空蔵、阿弥陀、薬師の諸像が奉安され、その手前には王志羅(おしら)さまがまつられている。
先代住職の高坂清観師が明治三十年、民間信仰として伝承されてきたオシラさまを講とし、久渡寺をその本山とした。
五月十六日にはオシラさまを久渡寺に納め、祈願の護摩修法が行われる。この日は一年を通じての最大の行事で、境内は多くの人でにぎわう。

寺院プロフィール

よみがな ごこくさん くどじ
寺院名 護國山 久渡寺
宗派 真言宗智山派
本尊 聖観世音菩薩
住所 〒036-8244

弘前市坂元山元1
お問い合わせ 0172-88-1555
参拝受付時間 午前8時から午後5時まで
駐車場 無料駐車場あり。乗用車20台。
近くに無料市営駐車場あり。乗用車50台以上。
トイレ 境内地内に公衆トイレあり。
石段下の駐車場に公衆トイレあり。
ご詠歌 へんじょうそん となうるこえに ひかりさす くどのみてらの このまがくれに
遍照尊 唱うる声に 光りさす 久渡のみ寺の 木の間がくれに
しみとおる みやまのあめに ごこくさん ちりをあろうて もゆるみどりば
浸みとおる 深山の雨に 護国山 塵を洗うて 萌ゆる緑葉
行事日程
  • 5月16日 大志羅講大祭
他の霊場 津軽三十三ヶ所観音霊場 第一番札所
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