第二十番札所 愛宕山 地蔵院(あたごさん じぞういん)

古くは京都三宝院末の修験道であったが、修験廃止により真言宗となり、醍醐派に属す。本尊勝軍地蔵尊を安置する。

承応三年(一六五四)、津軽土佐守が創建、開基は日蔵という。信英公(黒石初代藩主)が弘前より分知となり、その後元禄十年に黒石三代領主津軽政兜(まさたか)公が寺禄三十石を下賜、津軽黒石藩代々の祈願所となる。
慶長年間津軽為信公が浅瀬石山上(黒石)に愛宕宮を創建、勝軍地蔵尊を勧請する。そのころ地蔵院は愛宕権現といわれていた。のちに浅瀬石山上より現在の岩木町愛宕山橋雲寺に遷座のおり、本尊を寄進されたといわれている。
普賢菩薩も合祀(ごうし)されており、辰(たつ)年・巳(み)年生まれの一代守り本尊として、近郷一円の多くの人々の信仰を集めている。

昭和四十六年、不慮の火災により、本堂ならびに本尊、寺宝の為信公真筆の勝軍地蔵菩薩の画幅など、ことごとく灰燼に帰したが、翌四十七年、仮本堂を建て今日に至っている。
津軽弘法大師霊場第二十番札所、また津軽七福神霊場「えびす」奉安所としても知られている。

ちなみに黒石の盆おどり「黒石よされ」元踊りは藩制時代、地蔵院の境内で踊られ、その発祥の地となっている。

寺院プロフィール

よみがな あたごさん じぞういん
寺院名 愛宕山 地蔵院
宗派 真言宗醍醐派
本尊 勝軍地蔵菩薩
住所 〒036-0364

黒石市山形町81
お問い合わせ 0172-52-2078
参拝受付時間 ご参拝には、あらかじめ在宅の有無を電話にてご確認下さい。
駐車場 無料駐車場、乗用車3台
トイレ なし
ホームページ https://jizo-in.com/
ご詠歌 ねごうみの たどりつきたる じぞういん かたきこころで いのりささげん
願う身の たどりつきたる 地蔵院 かたき信心で 祈りささげん
くさのへに おもくおきたる くろいしの もうでしあとの こころかろやか
草の上に 重くおきたる 黒石の 詣でしあとの こころ軽やか
行事日程
  • 1月1日 初護摩供
  • 2月24日 水子供養祭
  • 4月23日~24日 百万遍数珠供養
  • 7月23日~24日 本祭
  • 10月1日~30日 七五三祈祷
他の霊場 津軽七福神霊場 恵比寿神
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