第九番札所 岩木山 求聞寺(いわきさん ぐもんじ)

求聞寺の草創は、津軽二代藩主信牧公と伝えられている。
信牧が藩主となるまでにその継承をめぐって争乱が発生し、やがて鎮静するが信牧は家中の平安、さらには領内の安定を願い、虚空蔵菩薩を勧請して真言密教の求聞持法を修し、寛永六年ここに求聞持堂を建立し、百沢寺求聞持堂と称した。

この百沢寺は由緒ある寺で、藩政時代には真言五山の一つとして四百石の寺禄を得、十坊の塔頭を持ち、神社の別当として隆盛をきわめていた。
しかしながら明治初期の廃仏毀釈(はいぶつきしゃく)のなかに、あえなく廃寺となってしまったのである(現在の岩木山神社はかつての百沢寺の建物です)。

また、信牧の創建になる求聞持堂も明治九年の怪火により焼失し、その後橋雲寺衆徒南光院斎藤法善が小俺を取り結び、再興し現在にいたる。

求聞寺は津軽三十三観音霊場第三番として、また津軽八十八カ所霊場第六十六番、津軽七福神霊場大黒天奉安所、津軽弘法大師霊場第九番、さらには丑(うし)、寅(とら)年の守り本尊として信仰を集め、北海道、東北一円はもとより、関東、関西、遠くは四国、九州方面から年間三十有余万人の参拝者が訪れている。

参拝者の数が増すにつれ、利便に供すべく現在境内地の拡幅、整備を推進している。

寺院プロフィール

よみがな いわきさん ぐもんじ
寺院名 岩木山 求聞寺
宗派 真言宗智山派
本尊 虚空蔵菩薩
住所 〒036-1343

弘前市百沢字寺沢29
お問い合わせ 0172-83-2373
参拝受付時間 午前9時から午後4時まで
駐車場 無料駐車場、乗用車30台
第二駐車場、乗用車40台

大型車は岩木山神社駐車場(無料)へ
トイレ 岩木山神社駐車場に公衆トイレあり
ご詠歌 りんねして ひとのこころは ほろびなし もとめきかばや いまやこのとき
輪廻して 人のこころは ほろびなし 求め聞かばや 今やこのとき
ゆあみして みをばきよめて もうでなん うきよのちりと たびのあくたと
湯浴みして 身をば清めて 詣でなん 憂世の塵と 行脚の垢と
行事日程
  • 旧暦1月13日 春季大祭
  • 4月13日 十三詣
  • 旧暦6月13日 夏季大祭
  • 旧暦8月1日 例大祭
他の霊場 津軽三十三ヶ所観音霊場 第三番札所

津軽一代様 丑寅年生まれ

津軽七福神霊場 大黒天

津軽八十八ヶ所霊場 第六十六番札所
関連リンク

Follow me!