第二十二番札所 神岡山 大圓寺(じんごうざん だいえんじ)

「未・申年の一代様」(守り本尊)、「大鰐の大日様」として信仰され親しまれている大圓寺

国の重要文化財「大日如来像」を安置する大日堂があり[大鰐の大日様]として知られる高野山真言宗のお寺。

山号は神岡山(じんごうざん)。同寺の前身である高伯寺があったところ。
神岡の地名は神々が住むおかという意味で、古い時代から信仰の地であった。

高伯寺は天平十三年(741)、聖武天皇が全国六十六カ所に建立した国分寺の一つ、大安国寺(だいあんこくじ)が始まりとされている。
阿闍羅山にあったが、建久二年(1191)、圓智上人が神岡山に移し、神岡山高伯寺と改め、大日如来をまつり天台密教の「三諦(さんたい)圓融の教え」を広めた。

神岡から現在地に移ったのは慶安三年(1650)
現在大日堂わきにある旧御堂は昔の大日堂で、神岡にあったものをそのままの形で移転したと伝えられ、歴史的に貴重な建造物。
明治四年(1871)、弘前にあった大圓寺(現在の最勝院)の寺号を移して高伯寺を大圓寺とした。

本尊の大日如来は、宇治平等院の本尊阿弥陀如来像の作者として知られる藤原時代の名工定朝の作ではないかと言われ、大正九年に国宝、昭和二十七年に国定重要文化財に指定されている。
高さ4.85m。「大鰐の大日様」と信仰されている大日様は未、申年生まれの一代様で、毎月八日が縁日、元日と旧初八日、旧四月八日は例祭。圓智上人と丑(うし)湯との関係が深く、土用丑の日は丑湯祭が行われる。

寺院プロフィール

よみがな じんごうざん だいえんじ
寺院名 神岡山 大圓寺
宗派 高野山真言宗
本尊 寺伝・大日如来(阿弥陀如来座像)
住所 〒038-0212

南津軽郡大鰐町蔵館字村岡12
お問い合わせ 0172-48-2017
参拝受付時間 午前5時から午後5時まで
駐車場 境内地、乗用車30台
境内地外にも無料駐車場、乗用車30台
トイレ 公衆トイレあり
ご詠歌 らいせいを ねごうこころに はるばると だいえんたいじに もうできにけり
来世を 願うこころに はるばると 大円大寺に 詣で来にけり
のどけしや いでゆのさとの だいえんじ きぎのはかげに とりさえずりて
長閑けしや 出湯の里の 大円寺 木々の葉かげに 鳥さえずりて
行事日程
  • 1月1日~3日 初詣
  • 旧暦1月8日 星祭
  • 旧暦4月7日 花まつり宵宮
  • 旧暦4月8日 花まつり
  • 7月29日 丑湯まつり(土用丑の日前夜)
他の霊場 東北三十六不動尊霊場 第十四番札所

北国八十八ヶ所霊場 第五十七番札所

津軽一代様 未申年生まれ
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